[手にある物を置きに、部屋に戻ろうと顔を上げると少尉>>381の姿が見えた。
隣の部屋を訪ねてくるカークを時折見かけていたから驚きはない。
以前ぼやいた知己を見送る際に彼の姿が見えた事があり、
視線彷徨わせたのち、会釈を向ければ「仕事大変っすね」>>382と
そんな言葉を投げられて聞かれていたのだと確信に近いものを抱いた。
その時は「もっと大変だったら没頭出来たんだけど」と苦笑まじりに返し
何でもないと言うようにゆるく首を振り話を切り上げたのだったか。
あの時と同じように挨拶代りの会釈を向け、部屋に戻った。]