……私がティレルに行ってたのは知ってるよね。
私、皆をティレルから連れ出すために行って来たの。
魔の脅威が近くまで来てたから。
…でも、ね。
マックスお爺ちゃん、ギリギリまで村を護るんだ、って。
村から、離れて、くれなく、て。
ごめん。
連れて、来られなか、った。
[状況説明をするまでは良かった。
けれどやっぱりヤコブの祖父のことになると徐々に涙声になっていって。
ところどころ声を途切れさせながら、ティレルであったことをヤコブに伝える。
泣くのを堪えようとするため、声は余計に震えた]