[視線のみの問い>>390に返すのは、曖昧な肯定一つ。
一歩間違えば抜けてくることもできなかった、という事実が少しだけ、重い]
……これから……ですか。
[草揺らし戻りゆく手を何気なく見やった所に向けられた問いに、浮かんだのは苦笑]
宛ては、ないのですけれど。
……すぐには動けそうにないので、少し、ここで休息します。
……知り合いも、こちらにいるようですから……何とか、合流しないと、なりませんし。
[そう、口にしてから。
知り合いって、誰だっけ、と。
ほんの一瞬過ったけれど──その思考はすぐに、意識の内に飲まれた]