シスター フリーデル

――　船内・コクーン　――




　　　……ええ、おはよう。

　　　良かった……
　　　此方の世界でもちゃんと、私のことが解るのね。



［コクーンの中にいたペーターが>>290
　ちゃんと、”フリーデル”の名を呼んでくれた。>>291
　ただそれだけで、
　女は心から安堵するように微笑んでしまう。


　困ったように視線を伏せる様子や>>292
　人と話すことに慣れていないかのように、
　そわそわしたり、独り言のように話す姿は>>293
　狼月の村のゲーム内の、人懐っこい少年と
　印象は少し違った。
　そのことに、内心で少し首を傾げはしたけれど。］