……なに、を。[顔は引き攣り、カラカラになった喉から掠れた声が出る。出処はどこだろうか。ディーク?それともソマリ?ああ、だけど出処どころじゃない。なんとかこの場を切り抜けないと。そう思っているとダーフィトがリエヴルについて語り始めて。その的確さに、彼をよく見ているのだなと安心する。同時にやっぱりみんな知っているんじゃないかと、リエヴルとの草原での会話を思い出したりもするのだけど]