── 第三エリア ──
[ 素直と言えばいいのか、子供っぽいと言えばいいのか。
しかめっ面をする彼。>>376
その口から飛び出す言葉は大人びていて、あまりにもチグハグな印象を受ける。 ]
っふふ、私が人狼、ですか?
………そうであったら、よかった、のに。
見当違いもいいところですが、
殊勝な心掛けと言えるでしょうね。
[ぽつり、呟いたのは本音。
自身が本当に人狼であったなら、血を流す心だって呑み込んでしまうのに。
それが聞こえたのかは分からない。
けれど、ここは、敵船の中だ。
彼くらい警戒している方が普通であるし、生き残る可能性が高いのかもしれず。
彼が誰であれ、迷いなく殺そうとすると知れば、愉快そうに眼を細めて嗤っただろうが。>>376
残念ながら、それは知り得ることはなかった。 ]