先代がセドナを開国すると決めたとき、死をもって諌めた臣がいたと聞いている。 その苛烈さに恐れをなして黙ったのは、むしろ開国反対派だったそうだ。 権益を護りたいだけの者たちは、命を賭してまで反対する意志がなかったんだろう。 あなたも、あまり苛烈にならないよう──[老婆心とも思ったが、アレクシスにそう告げておく。]