[勇者の光に眩んだ魔神は、道化師の狙いを見誤った。
反射的に魔力弾に身を捻ったが、重量級が軽業師に追いつける訳もなく。>>387
ジュゥと強酸により甲冑の外殻が闇靄と代わり。
そのまま、道化師と一度視線を合わせれば、今までのゆっくりとした歩みを振り切るように床を蹴り上げた。
勢いづけた跳躍と、左右の爪に籠る力。
先ずは一撃で体勢を崩させるよう爪で宙を切り、衝撃波を生む。
酸で溶けた鎧に染みるは光の業。>>373
更にそこへ衝撃が加われば、黒き騎士は堪らず。
大きく振りかぶった騎士の大剣が、周囲に嵐如く旋風を撒き。]