ー昼過ぎ→夜・村の道ー
[オズとゾフィと昼を供にし、腹にたらふく詰め込んだ俺は、犬の姿に戻った。
ポカポカと陽のあたる道の端で、犬らしく惰眠を貪ることにする。
時折会話を拾い、情報を集めつつ、夕暮れまでを過ごした。]
(…ん?何だ?)
[何やら空気が忙しない。
どうやら村の掲示板に、張り紙が貼られたらしい。
それを聞き、俺はすぐに悟る。]
……いよいよか。
[おっと、犬の姿で喋ってしまった。…誰にも見られていない…ようだな。
俺は、のそりと起き上がると、建物の影で身体を揺する。
ああ、…やはり窮屈だな、この身体。]
さて、村の端へと移動しよう。
まだ暫くは、待つことになるだろうけれど。**