…――みっつめ、
イドで集めた情報だから確かとはいえないが、自分が何者か判った昨日、リエヴルは随分と大人しかったように感じたから、彼を選んだ。
ルージュは赤の世界を共有できるんだろう?そちらに意識が向いて居る可能性を考えた。それに、ルージュなら、余り目立たず大人しく過ごすだろうと。俺ならそうすると考えたから。
ルージュらしさ、ってのが判らなかったし誰にも相談出来なかったから、「俺がルージュならそうなったかもしれない」という考えに当て嵌めた。
ブランにも白の世界を共有できるものがいるらしいからそっちの可能性も過ったけど、…皆に慕われる彼だ、疑われない侭欺ききられる事を恐れた、…――が、結果はブラン、結局無駄だったみたいだけどな。
……――さて、こんなところか。
…他に、何か質問は?
[普段余り喋らない所為で喋り過ぎで次第に姿勢がだらけ、ぐったり背凭れや手摺と仲良しになりつつ、行ったり来たりのイドをそっと撫でて労い、この場に居ない面々にもうひと頑張り伝えに飛ばせ]