―宿/ゲルトが部屋に行く前:101号室近く―
( ……ルゥ兄…?)
[呼んではいけないと決めていた名>>298で、
ゲルトの表情が、微か緩んだようなのに>>307、琥珀を瞠る。
この1年、ゲルトが優しくなかったわけではないけれど、
避けられているとまでは行かずとも、何処か距離と置かれてい
るような様子>>192は伝わっていて。
手術の際、左肩の傷が、獣対策の為の猟銃の銃創>>174だと、
老医師を殺したのが自分だと、気付かれたのでは…
と恐れていたけれど。
呼んだ愛称への反応で、もしかしたら、そうではないのかと(>>192)、微かな希望のような感覚が生まれるも]