[そうして――…同意を得られれば、その場にいた者達と共にカシムの部屋を訪れただろう。途中出逢った者がいれば、恐らくその者へも声をかけて。不死身の吸血種同士の血の交換。それは画期的なアイディアであるように、その時の男には思えた。 まさか。 吸血による高揚が、陶酔が。 あんな結果をもたらすとは――… 気付けば、カシムは――……]