[続く無茶振りには流石に目を丸くしたが。]
え。……そ、それは急だね。
[ウェルシュは一瞬冗談かと思った。然しタクマの目で悟る。
領主は暫し考え込むが、やがて力強く頷き、]
――――……分かった。
この船も含めて、ストンプにある戦艦をかき集めるよ。
……数時間だけ、待って。
燃料や食料を詰め込みたいし、人員も確保したい。
船の整備も必要だし、……
[そう言って、指折りながらデッキの上を歩く。]
っはは、本当無茶振りだねー。
忙しくなりそうだ!
[然し、ヘーゼルの瞳は煌めいていたことだろう。]