[みんなを守りたかったのに、 それだけしか能も無かったのに、 出来ることひとつ、なかった無力さが。 どうしようもないほど無様な馬鹿さ加減が。 駆けずり回ったところで、何一つ、力は及ばずに、 何も出来ずに、死んでいく。 この死がきっと、彼女を悲しませることが、 苦しませることが、 いたくてたまらない。] [――なァ、それでも、さ]