…――ふたつめ、本当は、疑えそうにないからこそ、クレステッドを最初に選ぼうと思った。けど元より、「疑えそうになかったから」鑑定したかっただけ、…つまり疑っては居なかった訳だ。そんな消極的な理由で、何時まで残れるかもわからないのに、貴重な鑑定を潰すのは惜しかった。そして、「俺」が「先生」を鑑定して、ルージュじゃ無かったら?その結果を誰が信じる?そう、考えた。だからこそ、俺にとっても、この後残る皆にとっても、無駄になると思って、避けた。