[落ちた兵に視線を向けることはなく、前方の槍衾を見据える。追いついた重歩兵たちが、盾を重ねて矢弾への壁を作った。それでもなお抜けてくる矢が髪を、身体をかすめていくが、傲然と顔を上げた。] クレステッド・フォラータ! 臆病者の謗りを受けたく無くば、俺の前に来い。 来なければ、こちらから行く![戦場の風を突き抜ける声が、銀の将の名を呼んだ。]