人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


影の軍師 アレクシス

 ああ、ありがとうございます。

[>>385 甘い香りを携えて、銀髪の大使補佐が入ってくる。
存外、その様子が似合っていて、不覚にも微笑ましく思ってしまった。
もっとも、今はクレメンスとカナンと対談している時なので、それはおくびにも出さず。
簡素な御礼を告げるだけに留める。
黄色いスポンジ状のそれにフォークを立てて、静かに口へと入れる。
どうせ、媚びたような甘さの、諄いものであろうと―――]

 ――――……ッ!

[思わず小さく咽た。
ほろほろと、口の中で優しい甘さは溶けていき。
砂糖と卵、そしてざらめの香ばしさが、幸せを伝える。

真剣な対談中だというのに、思わず、シメオンに物欲しそうな視線を送ってしまった事は。
………アレクシスの不覚であった。]

(395) 2015/03/12(Thu) 00:31:46

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