― ストンプ港・造船所 ―
[>>323 領主の子供っぽい歓迎に、タクマは呆れた。
慣れた所作で身を躱し、どうどうと宥める姿は犬をあやす飼い主のようにも思えた。
鼻先が黒いことを指摘されれば、ウェルシュは恥ずかしそうに笑ってナプキンで汚れを拭った。
そして話は早速本題に入る。
>>324 然し残念ながらウェルシュの誘いは断られる。
遠い海の向こうでは、いつ開戦されてもおかしくない状況。
タクマだけが仲間を残して、宴をするなど、精神的にも身分的にも時間的にも許されなかったのだろう。
若き領主は、自分の提案を恥じた。]
……そうか、ごめんね。