[>>390声を詰まらせるシモンには、 やはり触れられたくない話題なのかと、手を引かせ。 身体を上げ、左目を覆う包帯に手をかけた。] こっちも、診せてくれ。[>>391しかしその手は、途中まで包帯を解いた所で動きを留め。 ――じんろう。シモンと良く似たアザー・ブルーの瞳を大きく見開いた。その響きと、思わず深く吸い込んだ煙で目眩を覚える。] やはり、か……、 [そして、心の何処かで想像していた答えに、眉を寄せる。 若干ふらつく身体を、寝台の上に手をついて支えた。]