−グリード会場にて−
[今日を最後に、この会場を発たねばならぬ事情ができた。
名残惜しげに周囲を見渡していれば、幼馴染の姿を見付け]
ああ、いたなクレア。
――残念な知らせだ。オレたちに前線復帰の命が下った。
[先程、基地の通信兵と交わした内容を簡単に伝える]
そんなわけで、オレもお前も前線に出戻りだ。
懐かしいあのバカたちは、一足先に集まって待機してるらしい。
一応お情けで、オレたちは明日からでいいとさ。
[そう言って、彼女の肩に手を置き]
だからせめて、あと少しだけど今日だけはゆっくりしような。