[騎士団の中から、張りのある声が届く。
声の持ち主が予想通りだったことに一度目を伏せ、
上の盾を開かせて、姿を晒した。]
俺たちは、誰かに押し付けられたものではない未来を勝ち取るために、立ち上がった者だ。
たとえ志半ばで倒れようとも、次に続く者のために道を切り開く。その覚悟で武器を手にした。
[半ばは民兵たちに聞かせるものだ。
既に屍を目にして怖気づく者へ。
自分の手で死を生み出すことに怯えた者へ。
そして誇り高き騎士団へ、その長へ、敵手たる資格を掲げてみせるための。]
新たなナミュールへの一歩だ。受けてもらおう!
[合図とともに、民兵に紛れていた3人の学生が立ち上がる。
それぞれの手には、ライフル銃が握られていて、銃口はまっすぐに騎士団へと向けられていた。]