― カトワール南の森 ―[新たに合流した者達を加え、合流場所に集った義勇兵は大隊並みの人数となった。急遽集めたにしては上出来と言ったところだろう。まだ戻って来ていない一族の者も居るが、これ以上潜伏し待ち続けるのは厳しい。時は待ってくれないのだ] 皆、集まってくれて感謝する。 集まってくれた皆なら既に聞いているだろう、 我らの王子《御旗》が戻って来たことを。 我々はこれよりハールト南にあるファットリア平原へと向かい、 王子の隊と合流する。