[そこで話を切ってしばらく。
余程自信がないのだろう、注意してなければ、聞き取れなさそうな程の独り言を。
誰かに話すわけではないので、こちらはどもることはない。]
ローゼンハイムさんの死に方は、なにかの儀式だった?
そうなると、殺した後からナイフを刺した事の辻褄が合うような…。
問題はなんの儀式なのか…
人狼が行う…仲間を目覚めさせる、とか?
[妄想じみた、突飛な推理。
儀式的なものに縁があったからこそ生まれる発想。
前提のほとんどが推測であると、男も自覚しているからこそ、はっきり言わず独り言で留める。]