人狼物語−薔薇の下国

512 勇者と魔王の共同戦線!


王子 アルフレッド

― エントランスホール ―

[ 魔族の間で育ったというカヤが、魔族を憎むと言いながら、過去の記憶を断ち切れずにいる事は知っていた。
それが彼女の危うさであるように感じて、傍を離れる時には護りの短剣を置いて行きもしたのだ。

敵と敵と思い切れぬ心はいつか彼女を傷つけるかもしれない。
今この時、魔と人との境界が曖昧となった外敵との戦いの場で、憎しみを口にしなくなったカヤを見ていると、余計に、そう思う。

けれど... ]

人徳、か。

[ 手が滑ったと言いながら、タイガに強化の術を送る姿を見て>>380それを止めようとは思えない。
あの魔獣がここで力を削がれれば、後の魔王との決戦が有利になると、理を図る心が囁いていても......カヤの意志を取りたいと願う、個としての心が勝る。

フランなら、きっと、なるようになると笑うだろう。
そもそも、先のことがどう転ぼうと、自身の覚悟は定まっている ]

(392) 2018/12/10(Mon) 21:57:43

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