…痛みとかねーのか、アンタは。[負傷はしているが余裕めいた表情は変わらない。そんな相手に声を一つ投げる。青年の姿も満身創痍と言って良いほどだ]ますます打ち倒したくなってきた。[それでも尚昂ぶる闘争心。魔性の本能と闘士としての性が重なった。左手を右肩へと添えて蜘蛛糸で腕を固定する。動かせて一度だろう右腕をだらりと垂らし、痛みを散らそうと深く息を吐いた]次で最後、なんて、どうだ?[問う声はほんの少しだけ、軽い//]