……ぇ。[取られた手に触れた、柔らかい感触に、淡い紅がきょと、と見開いた。傍で見ていたキアラからは、相当間抜けに見えただろうが、そこまで意識は回らずに。手が離されると、ぱっと引いてあらぬ方を向いたのは、どきりとしたのを隠すためだが、それは傍からどう見えたやら。*]