そうか……そうだな。
[試験に際し、己へとアイリスを寄越したエレオノーレ。
養子が心配しているからとわざわざ我とファミルの状況を聞きに来たコンラート。
未だ未だ未熟なれど威厳よりも親しみと温厚さをもっている後継者のトール。
峻烈なれどその中に確固たる信念をもち生きる名を与えた子、狼神(ロー・シェン)
一昔前はつまらぬ小石程度の価値しかなかったが、人を通して価値を取り戻したステファン]
容易く見捨てるようなマスターはおらぬだろう。多少の抵抗ぐらい御せねば、親として、主としての資格すらない、それをわからぬ者達でもないだろう。
[...自身がもつ観察眼から、沈むファミル>>381へと伝える。]