― 村役場の近く ―
[さて、寄り道して帰ると告げた物の、どこに寄り道するか。
余り人の多い場所は嫌だ。教会は比較的落ち着くが、宿屋の活気は少し息苦しい]
ヨアヒムでもひやかしにいくか……
……あぁ。だめだ。
あのダメな子、宿屋さんにお世話されてるんだった。
[宿屋には、絵で釣れる中型犬を現在お預かり中です。
こう云うと酷いが、良い意味でもダメな子なので、接する苦は少ない。
だがそのヨアヒムが宿屋にでもいるなら、さて、どこに寄り道しようか。
そんな事を考えていると、みにぺた君(の操縦者たる本体)が、珍しい人の姿をみつけた様子で、ふりふりと人形の手を振る]