[「邪魔になるだけ」だと紡ぐリエヴルの横顔を
少しばかり、哀しそうな眼差しで見つめた。
単純に、狩猟の楽しさを彼に体感して欲しかっただけだったが
彼にとっては余計なお世話だったかもしれないと思案し。
少しばかり瞼を伏せてから、
些か妙な空気の茶会へ足を踏み入れる。
オズワルドが厨房へ戻り、その奥に見えるのは先程の――ディークか。
ソマーリュやクレステッド、フェリクスへ目礼し
ジェフロイがフェリクスへ掛けた言葉と、先の浴場前での情報を重ね]
…血縁者だったのだろうな。親戚か、兄弟か。
因子持ちが遺伝するのであれば、珍しい事ではない、か。
[ぽつり呟きながら、軽く手を上げイドを呼ぶ。
紅茶(美味しい)をサーブして貰うと、
カップをソーサーごと、リエヴルとジェフロイの前へ添え置き]