[草原に、霧の沼。口腔で数える区画の数。そこで、彼に視線を向けなおすと、抜けて着たのですか?と、視線のみで問いかけ、闇を退かせる。草を微かに揺らして、青い香を立て、足元に収束する魔手は、宛ら自身が持つ数多の腕に似る。] では、貴方の情報を頼りにして向かってみますか。 ――――…ああ、貴方はどちらへ?[胸の前で組んでいた指先で自身の顎を撫ぜ、指針を決めれば、後半は興味本位の問い。>>376]