ほっ……ほ…っ…ほ……っ…見事な漢ですね…
ああ、もちろん…チャールズ・フォスター。あなたは忠義深く、稀代の将ですよ。
[一瞬みえた光景に、それを共に感じた相手へと敬意。そして傍で見ていたであろう幾つもの苦労を託した男へも偽りなき本心を告げる。ダンクラードについては言葉が出なかった。なぜか違和感を感じ喉元から言葉がでなかったのだが、既に深く思考を巡らせることはできない。
既に満身創痍。大男の元には誰か近寄っていたか、確認する術もない。どちらも致命的で、どちらが先に逝くかのがたかだか数分の誤差しかないだろうか
元将軍は誰かに何を告げることもしない。ただ、己の意を察した馬が近くまでやってきて、残りの力を振り絞るようにして騎乗する]