[互いに別の船で脱出した為、その後二人が会うことは無かった。
泣き喚いていた己は薬で眠らされ、脱出させられたのだが。]
[そして俺は星を離れ、現実を見ることになる。
幼い頃両親に口を酸っぱくするほど言われた
『この星ではいいけれど、よそに行ったら自分のこと人狼って絶対に言っちゃだめよ。
言ったら殺されちゃうから。』
「どうして殺されるの? 何も悪いことしていないのに?」
『何もしていないのに殺されちゃうのよ。
人とは違うから。化け物、ってね。
ソマリ、だからこの星にずっと居るのよ?
他の星に行けば、ソマリは人間嫌いになっちゃうかもしれないから。』
「でも……きっと皆わかってくれるはず……」]