[自分の知るヨアヒムはこんな事をするような人間だった筈だ。冷たい微笑、鈍く光るナイフはヨアヒムには似合わない。
そんなお前は見たくない、と思う。ヨアヒムの事をどれだけ知っていると言うのか。身構えていながらもナイフを片手にリーザに向うヨアヒムにアルビンは動けなかった。ヨアヒムが床に叩き付けられるのに表情を険しくさせる。ディーターが怪我をしたがヨアヒムが取り押さえられれば少しだけ表情を和らげた。
アルビンはニコラスを見て、ヨアヒムに投票するのにも辞さないという台詞に対して、]
村人の心配はしても俺の幼馴染みには容赦ないんですね。
[と恨みがましく言っただろう。変わらず表情は険しいまま。どこの誰でも、人の命に変わりはないですから。と何時か言った彼に>>1:184。
直ぐに視線は逸らしたが、アルビン自身も気付いていないがひょっとすると泣き出しそうにも見えたかもしれない。]