― ミリカ村への途上 ―[目指す村の近くに、海精軍の騎竜師達が、先にやってきている事には、彼は気付いていない。気付いたとしても、計画を変える事は無かっただろう]もし、海精軍の兵士の姿を見ても、不用意に戦うんじゃねえぞ。[目的地が近付く頃、彼が同行者に対して口にした言葉は、特に、同じ馬上にいるシュテルンへ聞かせようとする意図が強かった]俺たちは偵察に来たんだ。優先するべきなのは友軍全体を助けるための情報で、一人二人の敵を倒すことじゃねえ。