― 南海域 ―[ヴァイへと突進した水雷艇は、速度を上げすぎたあまりに回避行動を取るのが遅れた。自らが起こした爆発に、斜め前から頭を突っ込む形になってもろともに吹き飛ばされ、船首をほぼ失って停止する。残る3番艦、4番艦の巡洋艦は、推力を失った艦をそれ以上攻撃するのを止め、水雷艇を振り払いながら旗艦の援護へと向かった。今は一刻も早く北の戦場に向かうべき時である。残る1艦を停止させるか振り切れるようになれば、すぐにでも北へと舵を切るだろう]**