― 太古の森へ続く街道 ―[先へ急ぐ事に気を取られていたから、自分たちが誰を追い越したかなんて気にしていなかった。だから、その人物がこちらを追って来るなんて、当然の如く予想外の事で] 『ルディ、なんか、追ってきてるのがいる!』 ……なにそれ!? 『いや、俺が知るか!』 あー、もう、この忙しい時にっ![そう、思いながらも肩越しに振り返る。追ってくる姿に見覚えはない。ないからこそ、追われる理由が気になって、手綱を引いた。*] なんか、用事!? こっち、急いでるんだけど!