― 宿屋・自室208 ―[部屋に逃げ込み鍵をかけると、テーブルの上に鞄を置いて手早く荷解きを済ませるだろう。それが一段落すると、荷解きの最中にベッドの上に置いた包みが目に入るか]……どう、しろと……[この荷物は男のものではなく。本来、彼の立ち位置にいたであろう存在、新緑の村に向かっていった結社員のものなのだが――]