[ 許されるなら、つま先だって手を伸ばして。 そっと、懐かしい色の髪を撫でようか。 彼の命と存在を、愛おしむように。 ] ――…お前が海賊船で倒れた時、 私の心臓も、止まりかけたぞ?[ 艦内の警備システムに拾われかねない通路だから。 可能な限り、彼の耳元に唇を寄せて、 吐息だけで、そう囁いてみる。 彼がどの程度此方を覚えているかは>>203 定かではないまま。 ]