[彼女は……痛いのは嫌だと、水雷艇に乗るのを避けていた>>1:336とロー・シェンは記憶している。だが今日は、自ら其れを望むという。] …。やっぱり悪いものでも食ったな。 それとも、――――進む理由を見つけたか。[何が、彼女の心を変えたのかは知らない。ミリアム少尉は、うっかり被弾ミスが多いため水雷艇乗りに向いてないと判断されていたが、その実、練習における水雷的中率は高かった。射撃の“眼”が、水雷の一撃を叩き込む最善の時を見極める際に、生きるのだろう。]