いざって時に身体を張るのが仕事なのは、
お互いさまだから、なあ。
死に場所を探してる莫迦なら止めるが
生き場所を求めるのは…分からんでもない。
だから、心配になるんだが。
[ 海賊船を降りた後の養父のことは知らずとも。
あの海賊船や、この船で彼をかわいがる人たちや
彼に懐いていた子ども達も思い出して。]
いいか、もし今度があるようなら…
できれば倒れる前に、私か誰かを呼べよ?
お前を大切に思う者だって、いるんだからな。
自分のことも、ちゃんと守ってやれ。
[ 彼の苦しみまではまだ知りえず
そう釘を刺さずには、居られなかった。
――…もう誰もいない、私とは違うから。 ]
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