――黎明ノ間――
[大広間の掲示を確認し>>#46、小部屋へ。
箱の中の16個の端末はどれも同じ外観に見える。その一つをひょいと手に取ると、しげしげと眺めた]
……使い方が分からぬ。
うぃ・ふぃ? なにこれ、第一の試練これか?
[裏を見れば、数字とアルファベッド交じりの、何らかの文字。なんだこれは。呪文か。ああ、PWはパスワードね、それくらいは分かる。
何せ彼女、このご時世、携帯の類とは全く縁がない。
そういう存在があるというのは当然知っているし、皆が持っているものだという知識はあるけれど、持ったところで連絡を取る相手もいないし。]
×××××……
[真っ黒な画面(最初の画面すら出せていない)に向けて、箱の裏のパスワードを呼びかけてみる。当然反応はなかった。困った]
あー。
[もし周りに人がいたならば、助けを求めて声をかけただろう]