人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

[3、]

 姉さんっ!

[気が付いたら、ウェルシュは操舵室から飛び出ていった。
霧雨のような雨が、ヘーゼルの髪を湿らせ。
充分に湿気を含んだ、淀んだ風が領主の足を絡め取る。

突然甲板へと出て行ったウェルシュを、乗組員の誰かが引き留めただろうか。
それでも青年は届くはずもないのに、喉を枯らして、姉を呼ぶ。]

 姉さんっ!!!

[しかしその声は、>>380 轟音に掻き消されてしまっただろう。]

(385) 2015/11/10(Tue) 01:21:47

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