――…別に、いいんじゃないのって、あたしは思うけど。
[>>353先刻の言葉を振り切るように、明るめのトーンで口にされた玲緒の言葉に返したあたしの声は少しぶっきらぼうに聞こえたかもしれない。
一緒に居られるのが嬉しい、という言葉に嘘はないように感じられて――あたしもそれは嬉しかったから。
とはいっても、どう反応したらいいのか分からなくて、顔は少ししかめっ面っぽくになっているだろうけど。]
それ、ちょーだい。
[そう言って、あーんと口を開けてみせる。
家の監視があるわけじゃない。
少なくとも、うちからは監視はついていない筈だ。
小豆粥を口にする事は出来ただろうか。*]