―夜:カタリナの部屋―…はあ…今日はさんざん…[寝仕度を済ませ、ベッドの上で枕を抱えため息をつく。帰るなり両親にはこっぴどく叱られた。羊を逃がしたこともそうだが、どれだけ心配をかけたかというのが主な理由だ。どうやら牧場を手伝ってくれているヨアヒムや、話を聞いた司書のクララも探してくれていたようだ。そのことは本当に反省しているが、ペーターと喧嘩別れし、落ち込んでいた彼女には泣きっ面に蜂。というより、泣くしかなかった。]ペーター…ちゃんと、おれい言いたかったのになあ…