あまり、気に病まれませんように。ベルンシュタイン大佐も、貴方のそんな顔は見たくはないでしょう。[――それだけを告げて離れる。実の所、在学中に彼女とディークが組んで戦う姿を見かけた際から、ふたりは恋人同士と誤解していた侭であった。今の両者の関係は知らぬが、その先入観が、二人の間に流れる空気を、ほんの少し甘いものに見せていたのかもしれない]