-船- ―――――………。 [独り、物思いに耽る。ナミュールの海は不思議な色をしている。否、ここの海しか知らないので、カナンに言わせればまた違うのかもしれないが。時に昏く藍のような色をしたり、時に眩いばかりの翠を放ってみたり。] ………私は巫女姫がもし居なくなれば、どうなるのでしょうね。[海に、問う。]