――→厨房――
[>>216「考えることをやめるな」と、先生は言った。
けれど、別に考える事を放棄した訳では無い。自分の頭ではいくら考えてみても、同じ回答しか出てこないだけで]
[大事な大事なペットたちに壊れない細工を施して、欲望の欲するままに喰らい合う泥仕合でもさせる心算だろう。
そうして一番最後に残った一匹を待ち受けるのは、あのひとのご褒美か、それともただの絶望か…]
[器が壊れなくたって、元は只の人間だ。中身も壊れないとは限らない。それが、自分にとってもっとも恐ろしい事でもあり、…観客であるあのひとから見れば最高のスパイスになるだろう]
[…そんな夢も希望も無い仮説、仮説の侭であって欲しいから、クレステッドには話さなかっただけだ]
[…ぼんやり思考を巡らせながら辿り着いた扉を開ける。其処に居る面々を興味無さ気に見渡しながら合間をすり抜け水道迄]