― 公国拠点 ―>>360 ああ、そうかそうか。貴族の私兵か。 らしいといえば、らしいですね、シロウ教官。[国というものに忠誠を尽くすような人では見えなかったが。 誰かの為、というものであれば、自分が肌で感じた教官像ともぶれはなかった][ぽん、と手を打ち納得する。個人の動く理由ほど詮索しても詮無いものはないとばかりにあっけらかんと。 ようやく馬が離れて、傭兵のクロイツから綺麗なタオルを渡され、髪についたものをふき取る作業に入りつつも]