―城館・ホール―[空へ消える間は短くとも、生きた心地がしなかった。言葉はおかしいが、それが一番の表現だろうと思う。ただ聴覚が拾った彼の声だけ>>361が唯一の支えで]……。[城館に着いた後、互いの身が離れても>>370慣れない場所と存在に、離れた分だけ歩み寄ろうと踏み込んだ。憎い存在である事は当然だが、そう思い切れない何かがこの若いらしい吸血鬼にはあったからだ。]