[小さい頃にほんの少しの間、触れていた手。
それに自分の意志で触れられる事が出来て、
触れていいんだって事が分かって、嬉しさが胸にこみあげて来る。]
玲緒と一緒なら何だって越えられる気がするよ。
だからあたしの傍に居てね?
[>>316そうして玲緒と手を繋いで歩き出す。
これから紡いでいく未来に向けての第一歩だ。]
あはは、お腹が一杯になるもの?
それじゃあ、がっつり食べちゃおっかー?
[玲緒の言葉に声を立てて笑い、悪戯っぽくウインクしてみせた。
東京に帰ればまた大きな壁に直面するだろうけど、目先の心配事は消えた。
だからきっと、お昼ご飯もおいしく食べる事が出来るだろう。]